模型美術館

金剛 1941年

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艦橋甲板には、右舷と左舷に構造上の相違がある。 上の写真は左舷側を示している。 左の写真と比較して、それを確認して下さい。( 電池室換気用通風筒の形状決定 )

Showed the difference between the port and starboad by upperand left photos.

上部艦橋

チェスキークルムロフ  Cesky Krumlov in Ceska Republika 2008
1942年2月 艦橋の左舷側を見る
新説  「防空指揮所の床面」には段差が有った ?

私も含め、艦艇ファンとその関連業界の間では、この床面ついては平面たとされています。 従って「金剛」に関する全ての出版物、模型はの説に添っております。 防空指揮所に段差の有るのは「伊勢型」のみというのが、国民的定説の状態です。
しかし、最近私はこの定説に疑問を抱くようになり、それが昂じて四六時中頭から離れません。 その原因は右に掲載した図面を、マジメに細かく見た事によります。 艦内側面図は昭和19年5月9日に横廠から出図さた物その下の図は、私の描いた図で、泉さんの「日本の戦艦」掲載図を参考ににしました。 私はA の所で段差有りと推定しています。
この艦内側面図では、Y1 と書いた前部床面と、Y2 と書いた後部床面とにらかに段差が有ります。 その量は実寸で約600mm 有ります。 この図が正しいとすると、「段差有り」です。 一方、これは作図ミスで、作図者が寝ぼけていたか、考え事をしながら仕事をしていたためだとし、「段差無し」であると結論する人もあると思います。

「段差有り」、「段差無し」の結論を出すには、同時に描かれた舷外側面図が参考になりますが、私は未発見です。 しかしその図が「段差無し」と表現していたとしても、艦内側面図と自己矛盾を起こし、どちらが正しいか ?という新しい問題が発生します。 これを解決出来るのは、未発表写真の発掘か、台湾海峡の海底に潜るか、だと考えております。

持論を守るため、あるいは既に模型を作っちゃったと言う事で、都合の悪い情報を、ハッキリした根拠無しに否定するのは男らしくないと思います。 結論として、私は随一の情報として艦内側               面図を肯定し、「段差有り」をCGします。 しかし、泣き所は、段差を付ける「必然的理由」を見出せない事です・・・・・。 
このテーマについては、「模型海と空」の掲示板へ投稿したのですが、私の悩みは晴れませんでした。  ここ一ヶ月、私の頭の中はこの事で一杯で、地球温暖化、北朝鮮の脅威、円高等などの危惧を考えるヒマも有りません 周りの人にお伺いしても、ヒマ人、平和ボケ、退廃的と揶揄されそうで、それも出来ません・・・・・・。 

しかし私にとってはCG作成上、重大な問題であり、「段差無し」が真実となると、CG修正は大変な作業です。 しかしそんな事より、皆さんを混乱させてしまいそうで、申し訳ない事だと思っています。 

最近判ったのですが、これは作図ミスで、10 米測距儀の下に書かれた信号桁の文字の所のアンダーラインと、ブルワークか双眼鏡と思われるモノを Y1 の高さ迄下げれば正しくなると思われます。 従って「無線電話器」の取付面より少し高い位置となります。 後日その辺の様子の CG を追加します。 Y2 の高さは方位盤射撃塔の取付台座の上面と考えます。

National Model Museam

右舷側の高角砲指揮所と渡り廊下を示します。 1 階は要具格納所
2 階は野菜庫、3 階は空所、屋上には 4.5 M 高角測距儀と高射装置
が配置されています。 測距儀の右側に有った高角見張り方向盤は
昭和 14 年に、トップ防空指揮所設置の際に撤去されました。

指揮所のトラス構造を示します。 四本のアングル材を台形の形に建てて、主構造としています。 このアングル材の断面寸法は 200 x 200 としました。 スジカイの X フレーム(仮称) のそれは 80 x 80 として CG しています。

Yokohama

Show the back of bridge of the KONGO 1942

1944 年 2 月における 防空指揮所の床面は段差無しと判断した
CGです。 左下の CG も同様です。-

1942 年の「金剛」です。 羅針艦橋の左舷側の旗甲板を削除して示しています。その理由は、スジカイが左舷側は「火の字」フレーム、右舷側は通常の 「 X 」フレームと、異なっていることを示すためです。構造図はそうなっていて、信号兵
が通り易くしたためと考えられます。 貴方の模型は大丈夫 ?

Battleship KONGO in 1941

Turret #2

Turret #1

右舷側の機銃フラットとその直下にある、機銃員待機所を示す。 下部見張所の平面図に依ると、待機所の幅に差があり、右舷の方が大きく、左舷は小さい。 このため、機銃を支えるリブが、左舷では更に露出していたと思われる。  

羅針艦橋天蓋 (下部見張指揮所甲板)

羅針艦橋天蓋 (下部見張指揮所甲板)

The C.G of the Battleship KONGO in 1944 and 1941 are displayed to this Gallery.

羅針艦橋甲板

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1942年2年 羅針艦橋天蓋 (下部見張指揮所甲板)

このギャラリーには、戦艦「金剛」 1944、41年のCGが、展示されています。


Japan

14F

MIYUKIKAI

Yokohama